「外壁が色あせてきたような気がする」「壁を触ると白い粉がつく」――そんなときは、外壁に“チョーキング現象”が起きているかもしれません。
この記事では、チョーキング現象の基礎知識と、自分でできる簡単な確認方法についてご紹介します。
そもそもチョーキング現象とは?
チョーキング現象とは、外壁の塗膜が劣化することで、塗料に含まれていた顔料(色のもと)が表面に粉状となって現れる現象です。
この白い粉が出てくるのは、紫外線や雨風などの影響で塗料の樹脂成分が分解され、顔料だけが残ってしまうため。つまり、外壁塗装の劣化サインなのです。
チョーキングを放置するとどうなる?
チョーキング現象を放置してしまうと、塗膜の防水性が失われ、以下のような問題が発生しやすくなります。
- 外壁内部に水が浸入しやすくなる
- カビやコケの発生
- ひび割れや塗膜の剥がれが起きる
- 外壁材自体の劣化が進行する
これらを防ぐためにも、早めに気づき、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
チョーキング現象の簡単チェック方法
手で壁を触るだけ!
チョーキング現象は、誰でも簡単にセルフチェックできるのが特徴です。以下の手順で確認してみましょう。
【確認手順】
1.外壁の目立たない場所を選ぶ
玄関横や建物の裏側など、日当たりや風雨にさらされていない部分も含めて数カ所確認すると安心です。
2.乾いた素手で外壁を軽くこする
軍手やハンカチなどでもOK。強くこすらず、やさしくなでる程度で大丈夫です。
3.手に白い粉が付着していれば、チョーキングが発生しているサイン
▶チェックポイント
- 白い粉がつく量が多ければ、それだけ劣化が進行している可能性が高いです。
- 色の濃い外壁(黒・ネイビーなど)でも、白い粉は目立ちやすいので確認しやすいです。
- 白系の外壁では気づきにくいため、手で触る確認がより重要になります。
チョーキングが見つかったらどうする?
もしチョーキングが確認できた場合は、外壁塗装の“塗り替え時期”が近づいていると考えましょう。以下のような対応が必要です。
- 劣化の程度を塗装工事店に診断してもらう
- 外壁塗装工事を検討する
- 耐候性の高い塗料への塗り替えを選択肢に入れる
特に、築10年以上経過している住宅や、前回の塗装から10年近く経っている場合は、早めのメンテナンスをおすすめします。
自分で確認 → プロの劣化診断がベスト
チョーキング現象は、外壁の塗装が本来の性能を果たせなくなってきた証拠です。
放置するほどダメージが広がり、補修範囲も広くなってしまいます。
「チョーキング現象が出てたけど、すぐに塗り替えが必要?」と迷っている方は、他の劣化症状も確認して判断材料にするのがおすすめです。
▶【外壁塗装の劣化症状を見逃さない!塗り替え時期を見極める簡易セルフ診断】で、あなたの外壁の状態を手軽にチェックできます。
定期的に外壁をチェックし、気になるサインが見つかったら、塗装工事店に劣化診断を依頼してみましょう。
気になる方は、晴れた日にぜひ一度、外壁を軽く触ってみてください。
大切な住まいを長く守るために、まずは“気づくこと”が第一歩です。