本日は、福岡市現場の屋根塗装についてご紹介いたします。
屋根材には一般的に使用されているスレート(カラーベスト)以外にも、瓦屋根や金属屋根など色々な種類があります😎
今回は瓦屋根のお宅で、モニエル瓦(乾式コンクリート瓦)と呼ばれる瓦が使用されています。
洋瓦とも呼ばれ、お洒落な見た目から以前はよく使われました。
瓦と聞くと、塗装は必要ないのでは?と思われる方も少なくありません。
実際に日本瓦などは塗装をする必要はありません。
しかし昨今の建築業界で使用されている瓦の多くは塗装が必要なものになります。
今回は、何故塗装が必要なのかを含めてご説明いたします🤗
■ モニエル瓦とは
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商品名の一つで、乾式コンクリート瓦の一種
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表面に「スラリー層」(着色セメント層)があるのが特徴
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1990年代に日本で流通し、現在は製造終了
■ モニエル瓦の塗装が必要な理由
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表面のスラリー層が風雨で劣化し、粉状になってくる
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吸水しやすく、ひび割れや雨漏りの原因になる
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防水性を維持するために、10~15年ごとの塗装が推奨
◆高圧洗浄◆
モニエル瓦の表面には「スラリー層」と呼ばれるコーティング層があります。
これが劣化すると粉状に剥離するため、高圧洗浄でしっかりと洗い流す必要があります。
スラリー層の撤去がモニエル瓦を塗装するうえで、一番重要かつ大変と言っても過言ではありません😢
洗い流すのに時間が掛かるうえ、中途半端に残ってしまうと塗膜剥離の原因になります。
洗浄のあとにマジックロンや皮漉きを使ってケレン処理をしたり、密着性に問題が無いか部分塗装で密着テストを行ったりもします。
◆下塗り塗装◆
今回は、オリエンタル塗料工業の「マイティーシリコン」を使用しました。
この塗料は乾式コンクリート瓦専用の塗料であり、シーラーやプライマーなどの他の下塗り材を塗る必要がありません(下地の劣化が著しい場合は別)
塗装の際は、下地の塗膜が浮いてこないか注意しながら、ローラーと刷毛を使って丁寧に塗装していきます。
一度目の塗装では、下地の劣化で塗料の吸い込みムラが発生することもありますが、上塗りでは綺麗に仕上がります。
◆上塗り塗装◆
一度目の塗装と同じ、マイティーシリコンで上塗りを行います。
通常は上塗りで仕上げですが、より耐久性を求める場合は、専用のクリヤー塗料を塗布することで更に寿命を延ばすことが可能です。
重ね塗りすることで塗料が均一に乗って、吸い込みムラの無い綺麗な仕上がりになりました🌟
如何だったでしょうか?
モニエル瓦は経年劣化によって雨水が染み込みやすい材料のため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
放置すると大掛かりな修繕が必要になるケースも珍しくないため、塗装工事をする際は必ず確認するようにしましょう😌
今回はアドバイザーの宮崎がご紹介いたしました。
また次回お会いいたしましょう。